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アキレス腱の痛み-診療事例 その2

アキレス腱の痛みの模型

クライアントプロフィール

【Aさん】
男性40代、走歴5年、月間走行距離約100km。
2019年の3回目のフルマラソン4時間台前半が自己ベスト。
昨年より違和感、痛みがあり、走るほどに徐々にではあるが悪化を感じている。12月にレース出場希望。
これまで二つの整形外科でレントゲンとエコーによりアキレス腱周囲炎またはアキレス腱滑液包炎との診断を受けている。

トータルカウンセリングを行った診断結果

快体健歩ご来院の目的、ご本人の要望は「オーダーインソールによる改善」でした。
トータルカウンセリングを行い、オーダーインソールの設計データを入手するとともに、症状の確認と予防策に必要な原因追求をさせていただきました。

故障のトレーニング要因

トレーニング要因としては、準備運動、整理運動の不十分と、練習の最後に入れることがある短いスプリントや坂ダッシュがを問題視しました。「最後にスピードを上げる」・・・行っているランナーは少なくないと思いますが、これは要注意です。「もう終わりだし余裕もあるから速いイメージで気持ちよく終わりたい」という気持ちはわかりますが、急な刺激、ストレスという点で実は故障リスクが高いす。
全否定しているのではなく、ダッシュ以外の練習メニューも合わせた計画性と負荷の大きさがマッチしていれば効果的ですが、マッチしていなければ効果は無くリスクが高まるということです。特に整理体操をないがしろにする場合はさらに高リスクとなります。

故障の状態要因

状態要因の診断では、しなやかで力強い筋肉は高評価でしたが、歩行時の足の着地位置が極端に内側に入る点に注目しました。(トレッドミルの画像参照)黄色の骨のライン、アキレス腱の中心のラインが水平より大きく傾いています。
実はAさんは3年前のランニング講習会を受講されていたので、その時のランニングの背面からの撮影動画を引っ張り出してみたところ、内側への脚の傾き、ズレは顕著でした。
こうした特徴は、内くるぶしの内側への倒れ込みを誘発して足底腱膜炎になるケースが多いと思いますが、Aさんのケースでは足自体は傾かず真横内へスライドしているのでアキレス腱の障害につながったと考えます。
つまり、大元の原因は骨盤周辺(特に内側)の柔軟性の不足と考えられます

歩行時の着地
ランニングフォーム 脚の内側へのスライド

対処法のご提案

痛みの緩和と再発予防のために以下のサポートを行うことにしました。

オーダーメイドインソールを作成・・・着地による足根部から上の不安定軽減
エクササイズ、ウォーキングレッスン・・・骨盤から下の脚の動きを改善
ストレッチバリエーションのレッスン・・・下腿三頭筋と股関節回りの柔軟性改善

今回のケースでは、裸足での歩行動作の足の動画と背面からのランニングフォーム動画が重要な情報となりました。これらは整形外科では見てくれません。快体健歩でこそ明らかにできたことであり、良かったです。

◆状態と症状の原因把握、改善策策定に、トータルカウンセリングをどうぞ。
https://www.kaitaikenpo.com/clinic/counseling/
◆ランニングフォームの動画撮影は講習会やパーソナルレッスンをどうぞ。
https://www.kaitaikenpo.com/running_form/

アキレス腱の痛みの模型

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