この秋11月に初のフルマラソンにエントリーしている女性ランナー。5、6キロ走ったあたりから左の足底、足趾の付け根あたりが痛み出すとのこと。
トータルカウンセリングによる改善ポイントの見極め
- 横アーチの低下
- 踵骨の外反
- 足の伸筋群の強さ・柔軟性に対して、屈筋群が弱い・使えていない
(触診・テスト診断より) - 立位における上半身の左側への傾き
トータルカウンセリングの診断結果から、今回の症状と原因に関係することとしてこれらが見られました。
横アーチの低下と踵骨の外反は、原因の一つですが特に珍しい特徴ではなく、度合いも重度とはいえません。
触診と幾つかの動作テストから、足趾の屈筋群の問題と立位姿勢が今回の障害に至る大きな要因と思われました。
また、ランニングフォームレッスンも行いましたが、姿勢(アライメント)のアンバランスに起因すると思われる左足の接地の問題以外には、直接的に今回の故障につながる問題はありませんでした。
オーダーメイドインソール、空洞とクッション材で痛みを予防・緩和
対策1:痛みの直接原因の接地衝撃を逃がす、和らげる
痛む部分が足全体ではなく狭いポイントですから、該当する部分の衝撃を小さくするために、その部分だけをくり抜いて衝撃吸収力の高い素材を埋め込みます。オーダーメイドインソールの骨頭痛への対処として最も一般的な手法で、ポルスター調整といいます。
ランニングの着地衝撃は歩行の数倍にも及びます。普段の靴におけるオーダーメイドインソールではポルスター調整だけでは対処しきれないこともあります。そこで快体健歩では、さらにくり抜いた部分を空洞にする(エアーインの状態)技術を用いてさらに効果を高めています。
対策2:接地の衝撃を小さく、滑らかに分散させる
横アーチの低下と足趾の背屈の緊張が高まることにより、指先が反招きます。それにより中足骨の骨頭はより底面に剝きだされる状態で接地することになり、緊張した状態で角張ったところから着地しますから、衝撃は強く鋭くなると思われます。
これに対処するために、横アーチをできるだけ広範囲で大きく滑らかにサポートするように調整します。
予防策としてのボディメンテナンス&補強運動
足部の筋肉の強さ、柔軟性、バランスを整えます
足関節と足趾の背屈緊張をリセット
前脛骨筋、長趾伸筋、長拇趾伸筋のマッサージとストレッチ
足関節と足趾の底屈動作の発揮・強化
下腿三頭筋、長趾屈筋、長拇趾屈筋のマッサージとストレッチ、筋トレ
左右バランスのとれた立位姿勢を取り戻します。
骨盤から腰部、胸背部、頸部までのアライメントに対して、問題の大きさや関連性を見ながら、長期的なエクササイズプログラムで改善をはかります。ウォーキング、ランニングフォームの診断、指導でもチェックしてゆきます。
快体健歩のオーダーメイドインソール 6つの特徴
オーダーメイドインソールはどんなシューズであっても、各自の足とシューズ・地面との理想的な動きの流れを作り、ロスとダメージを軽減させるアイテムです。
<快体健歩のオーダーメイドインソール6つの特徴>
- トータルカウンセリング(診断)による個々の足型はもちろん、足圧、動きのクセ、柔軟性、障害歴などのデータを基に製作。
- 専門学校にてオーソペディック(=整形外科的靴調整)の先進国ドイツ人マイスターの講師より基礎理論と技術を習得。
- 院長みずからが、足、故障、ランニングフォームの診断からインソールの作成までを一貫して責任をもって対応。
- 職人のこだわり。細部の加減を大事に1足ずつ全工程がハンドメイド。大量生産はできません。
- 年間約100足を丁寧に作り続けて15年以上の経験と信頼があり、オーダーの約7割はリピーター。
- 快体健歩メンバーズの半数以上の方が利用。