気候条件にかかわらず熱中症による痙攣
開催種目は、トラックの100m、200m、400m、800m、1500m、5000m、100m×4と400×4のリレーとフィールドは走幅跳。中学生と一般、壮年の部という区分にのべ総勢約800名のエントリーで行われました。
国立競技場での陸連役員は何度か経験しておりますが医務室で救護担当するのは初めてです。その広さと新しさ、設備の充実度に感動!他の競技場もこのようであってほしいと思います。
何処とは言いませんが、シンクの下にGの死骸があったり、救急箱に化石化したような薬や備品が入っているところもあります。
猛暑、残暑と続いた今年の気候から当初は熱中症を心配しておりましたが、朝から本降りの雨と低気温に見舞われました。
この日の傷病者は3名でした。一人は擦過創。一人は200mのスタート時に発症したハムストリングの肉離れで、テーピングと包帯で固定し、チームメイトに肩を借りながらなんとか帰れそうでした。過去の既往も無くウォーミングアップも普段どおりだったらしいのですが、どうやら寒さと緊張が原因のようです。
もう一人は100m決勝のフィニッシュ直後で起きたふくらはぎの痙攣です。
激しい痛みを訴え、マッサージとストレッチを繰り返して様子を見守り、30分以上経過しても症状が改善せず立つことも困難なので救急搬送を依頼しましたが、救急隊到着の頃から快方に向かい、結局自力で帰れました。
当該選手の手荷物を控え場所に取りに行って見ると、スポドリなどの飲料のペットボトルの空が5本以上ありました。医務室に来てからもOS-1を3本飲んでいることから、どうやら熱中症による痙攣と言えそうです。当日の気温からは考えにくいのですが、症状は全くそのとおりです。過去にも経験があるようで、体質などから外的環境にかかわらずいつでも身体に起こりえる疾病であることを学ばせていただきました。
東京夢舞いマラソン(2022/10/8)
第23回となる東京夢舞いマラソン
「東京でも(市民)フルマラソンの開催を!」という本気の願い、思い、行動として始まった大会であることを知るランナーは、今回の参加者にはどれほどいるのでしょうか・・・?
今では東京都心フルマラニック的な大会として根強いファンを集めて続いています。
私は第一回にランナーとして参加、その後は快体健歩メンバーズの前身、快体健歩ランニングクラブのクラブイベントとして大勢で参加、さらにはクラブから多くのボランティアを配しての協力をしていたこともありました。
そんな経緯もあり、今もなお大会協力として名を連らねさせてただいています。
今でも、快体健歩メンバーズからはセフティーサポートランナーなどの協力であったり、ランナーであったり、参加されている方々がおります。
この10回くらいの私は、走る救護員としてフルコースを制限時間目いっぱいかけて走りながら、処置やアドバイスなどのサポートを行っておりました。転倒で骨折をされた方の応急処置や、熱中症患者への救急搬送付き添いなど、結構いろんなことがおこります。コロナ後再開の昨年は「走りながらサポートできる身体でなくなったので、本部救護テントでの協力。
今年は、猛暑残暑をふまえて例年以上に熱中症対策を厚くするという事務局の意向で、35キロ地点に新たに、わりと急に、設けられた臨時救護所に就きました。
看護師経験者と私の2名でOS1と飴、テーピング類を準備して待機しましたが、応対した傷病者無し。
寒いくらの気候のおかげです。後半このあたりで歩いている人の割合も例年に比べて相当に少なく感じられました。
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